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赤ちゃんのうんちに血が混じっている!大丈夫?原因と受診の目安を小児科医が解説|かわまたキッズクリニック 小児科 アレルギー科 栃木県宇都宮市


「おむつを替えたら、赤ちゃんのうんちに赤い血がついていた!」

「いつもと変わらず元気だけど、病院に行った方がいいの?」

赤ちゃんの便に血が混じっているのを見つけると、びっくりしてしまいますよね。

実は、赤ちゃんの血便は決して珍しい症状ではありません。肛門の小さな傷など、比較的心配の少ない原因で起こることもあります。

一方で、まれに早急な治療が必要な病気が隠れていることもあります。

今回は、赤ちゃんの血便の主な原因や、受診の目安についてお話しします。

赤ちゃんの血便にはどんな原因があるの?

① 肛門の小さな傷(切れ痔)

赤ちゃんの血便でよくみられる原因の一つです。

硬いうんちが出たときや、排便時に肛門の皮膚が傷つくことで出血します。

特徴

  • うんちの表面に鮮やかな赤い血がついている
  • おむつやおしり拭きに少量の血がつく
  • 排便時に痛がることがある
  • 普段は元気で、哺乳も良好

便秘がある赤ちゃんに多いですが、便が柔らかくても肛門に小さな傷ができることがあります。

② 食物蛋白誘発性アレルギー性直腸結腸炎(FPIAP)

少し難しい名前ですが、乳児期にみられる食物アレルギーの一つです。

母乳やミルクに含まれる食物由来のたんぱく質などが関係し、大腸の粘膜に炎症が起こることで血便が出ると考えられています。

特徴

  • 生後数週間〜数か月頃にみられることが多い
  • 便に少量の赤い血や粘液が混じる
  • 赤ちゃんは元気で、母乳やミルクもよく飲む
  • 体重増加も順調なことが多い

以前から、このような元気な乳児にみられる血便は「母乳性血便」と呼ばれることがありました。また、大腸の粘膜にあるリンパ組織が発達した「リンパ濾胞増殖症」が関係する場合もあります。

これらはFPIAPと重なる部分がある病態ですが、必ずしもすべてが食物アレルギーによるものとは限りません。

またFPIAPは、母乳栄養の赤ちゃんにもミルク栄養の赤ちゃんにも起こります。

多くは成長とともに改善します。ただし、血便があるからといって、すべてが食物アレルギーというわけではありません。

自己判断でミルクを変更したり、お母さんが乳製品などを除去したりする必要はありません。 必要に応じて小児科で診断し、対応を検討します。

③ 感染性腸炎

ウイルスや細菌による腸炎でも、血便が出ることがあります。

特に細菌性腸炎では、腸の粘膜に炎症が起こり、血液が混じることがあります。

特徴

  • 下痢を伴うことが多い
  • 発熱や嘔吐がみられることがある
  • 腹痛や機嫌の悪さを伴うことがある
  • 血液が下痢便全体に混じることがある

血便に加えて発熱や下痢がある場合は、早めに小児科を受診しましょう。

④ 腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)

注意が必要なのが、腸重積症です。

腸の一部が隣の腸の中に入り込んでしまう病気で、生後6か月〜2歳頃に多くみられます。

腸の血流が悪くなることがあり、早急な診断と治療が必要です。

特徴

  • 突然、激しく泣いたり不機嫌になったりする
  • 激しく泣いた後に、いったん落ち着くことを繰り返す
  • 嘔吐する
  • 顔色が悪くなる
  • ぐったりして元気がなくなる
  • イチゴジャムのような赤い粘液便が出ることがある

ただし、腸重積症では必ず血便が出るわけではありません。

血便がなくても、繰り返す激しい腹痛や嘔吐、ぐったりした様子があれば、すぐに医療機関を受診してください。

こんな血便は急いで受診しましょう!

赤ちゃんの血便では、血液の量や色だけでなく、赤ちゃんの全身状態がとても重要です。

すぐに受診が必要な症状

  • ぐったりしている、反応が悪い
  • 激しく泣くことを繰り返す
  • 嘔吐を繰り返す、緑色のものを吐く
  • お腹が大きく張っている
  • 血液が大量に出ている
  • 顔色が悪い
  • いちごジャム状や黒いタール状の便が出る

このような場合は、診療時間外でも救急医療機関を受診してください。

また、新生児や生後間もない赤ちゃんの血便は、重い病気が隠れている場合もあるため、少量でも速やかに医療機関に相談しましょう。

元気で少量の血便なら?

赤ちゃんがいつもどおり元気で、母乳やミルクをよく飲み、うんちに少量の赤い血がついているだけの場合は、緊急性が低いこともあります。

ただし、見た目だけで原因を判断することはできません。

初めて血便が出た場合や、繰り返し血が混じる場合は、できれば当日中に小児科へ相談しましょう。

血便が出たとき、家庭ではどうすればいい?

まずは赤ちゃんの様子を確認しましょう。

いつもどおり元気か、母乳やミルクを飲めているか、嘔吐や発熱がないかを観察してください。

また、血便の状態を記録しておくと診察の参考になります。

受診時に役立つポイント

  • 血便が出た時間と回数
  • 血液の色(鮮やかな赤、暗い赤、黒っぽいなど)
  • 血液の量
  • 下痢や便秘の有無
  • 発熱、嘔吐、機嫌の変化

血便がついたおむつを持参するか、スマートフォンで写真を撮っておくと、診察時にとても役立ちます。

赤い便はすべて血便なの?

実は、赤く見える便が必ずしも血便とは限りません。

離乳食が始まっている赤ちゃんでは、トマトなどの赤い色の食品などによって、便が赤っぽく見えることがあります。

また、食べ物が十分に消化されず、そのまま便に混じることもあります。

ただし、本当に血液が混じっているかどうか、家庭で見分けるのは難しいこともあります。

判断に迷う場合は、小児科で相談してください。

まとめ:赤ちゃんの血便は、元気かどうかが大切です

赤ちゃんの血便には、肛門の小さな傷やアレルギー性の腸炎など、さまざまな原因があります。

元気で少量の血便がみられる場合は、必ずしも重大な病気とは限りません。

一方、激しい腹痛や嘔吐、ぐったりした様子を伴う場合は、腸重積症など緊急性の高い病気の可能性があります。

「少量だから大丈夫」「元気だから絶対に心配ない」と決めつけず、気になる血便があれば小児科に相談してください。

かわまたキッズクリニックでは、赤ちゃんの便の異常についてもご相談をお受けしています。

おむつや便の写真をお持ちいただくと、診察の参考になります。

赤ちゃんのうんちについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


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