咳がずっと続いていると、ママやパパも心配だよね。先生、これはどんなことが考えられるの？
子どもの咳が長引く場合、まず考えられるのは風邪の後に咳だけが残るケースです。小児は気道が敏感で、ウイルス感染後に咳が数週間続くことがあります。しかし、咳が2週間以上続く、夜間や運動後に咳が悪化する場合には、小児ぜんそくの可能性もあります。小児ぜんそくは気道の慢性的な炎症により、乾いた咳やゼーゼーした呼吸音が特徴で、季節の変わり目やアレルギー症状の悪化時に咳が増えることもあります。家族歴やアトピーの有無も診断の参考になります。
鼻水や鼻づまりが長引く場合には、鼻水が喉に落ちる後鼻漏が咳の原因になることもあります。これはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎（ちくのう症）が関係しており、鼻づまり、頭痛、顔の痛み、くしゃみなどを伴います。まれに、百日咳やマイコプラズマ感染症が長引く咳の原因になる場合もあります。症状の経過や強さ、伴う発熱や呼吸音などを総合的に評価することが大切です。
当院、かわまたキッズクリニックの小児科・アレルギー科では、詳細な問診と聴診、必要に応じて胸部レントゲンや呼吸機能検査、アレルギー検査を組み合わせて原因を特定します。咳が夜間や運動後に悪化する場合や、ゼーゼーした呼吸音がある場合には、吸入治療や抗アレルギー薬を用いた治療で症状を和らげ、日常生活や睡眠の質を守ります。
家庭でできる対応としては、室内の空気を清潔に保つ、加湿器で乾燥を防ぐ、アレルギーの原因となるほこりやペットの毛を避けることが有効です。水分補給や十分な休息、感染症予防も重要です。咳が2週間以上続く、夜眠れないほどの咳、ゼーゼーした呼吸音、発熱や呼吸困難を伴う場合は、自己判断せず、ぜひかわまたキッズクリニックにご相談ください。お子さんの年齢や症状に応じて最適な診断・治療を行い、安心して毎日を過ごせるようサポートします。
