
先生、最近「ようれんきん」って言葉をよく聞くよ。のどが赤くなったり、熱が出たりするんだって?
風邪とどうちがうの? うつることもあるのかな?
最近、溶連菌(ようれんきん)感染症が流行しています。例年、冬から春にかけて多く見られますが、最近は季節を問わず流行することもあります。子どもに多い病気ですが、大人にうつることもあります。発熱やのどの痛みを起こす「細菌の感染症」で、のど風邪と似ていますが、抗菌薬での治療が必要です。
主な症状は、発熱、のどの強い痛み・赤み・腫れ、発疹(赤い細かいブツブツ)、舌が赤くなる「いちご舌」、首のリンパの腫れなどです。これらの症状が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。のどの痛みや発熱が続く場合は、早めに医療機関にご相談ください。
診察では、のどの状態を確認し、必要に応じて迅速検査(10分ほどで結果が出る検査)を行います。治療には抗菌薬(抗生物質)を使用します。症状が軽くなっても、合併症(腎炎やリウマチ熱など)を防ぐために、医師の指示通りに最後まで飲み切ることが大切です。
抗菌薬を飲み始めて24時間以上たち、熱が下がって体調がよければ、登園・登校・出勤が可能です。ただし、園や学校、職場の方針により異なる場合がありますので、ご確認ください。 予防とご家庭での注意として、以下について努めましょう。こまめな手洗い・うがいを心がけましょう。罹患中はタオルや食器の共用を避けましょう。発熱やのどの痛みがあるときは、無理をせず休養をとりましょう。


