
6歳をすぎてもおねしょがあるお友だちがいるよ。先生、これは夜尿症なの?
夜尿症(やにょうしょう)は、6歳を過ぎても月に数回以上のおねしょが続く状態をいいます。小学校に上がってもおねしょが治らないと「うちの子だけ?」と心配になる保護者は少なくありませんが、実際にはとてもよくある病気です。統計では10歳未満のお子さんの5〜10%程度に見られるとされ、決して珍しいものではありません。
原因は一つではなく、夜間に尿を濃縮するホルモンの分泌が未熟で尿量が多いこと、膀胱の働きが未発達で尿をためられる量が少ないこと、眠りが深く尿意を感じても目が覚めにくいことなど、複数の要素が関係しています。育て方や性格の問題ではなく、身体の発達に伴う自然な違いです。
ただし、放置してよいわけではありません。夜尿症が長引くと、友達とのお泊まり会や学校行事に不安を感じるようになり、自尊心にも影響する可能性があります。6歳以上で続いている場合は「自然に治るまで待つ」よりも、専門医に相談し、適切な生活指導や治療を受けることで改善が早まることがあります。
かわまたキッズクリニックでは、夜尿症に対して生活指導や夜尿症日誌を活用した経過観察、必要に応じた薬物療法・アラーム療法を組み合わせ、お子さまの状況に合わせたサポートを行っています。夜尿症で心配なときはお気軽にご相談ください。


